今でこそ、効率よく自社でできそうな入札案件の検索に10分、300ページの仕様書や契約条項であれば
応札に必要な情報を30分で読み込むことができます。
そして応札する際の積算に必要な作業内容の種類、材料、潜在競合調査などで1日
協力企業さんを探したり、積算に必要な見積もりをお願いに1日、
提出書類も技術者と担当部署の関係者と打ち合わせもすれば、3時間弱で作成することができます。
仕様書の疑問点や過去の取引情報の照会を米軍契約事務所とのやり取りも簡単にできます。
案件の検索から情報収集と分析、協力企業の手配、外国製資材の調達から打ち合わせ、必要書類の作成、応札までを1週間-10日ほどでできます。
英語に自信があった 僕がこの業界の駆け出しのころ、自社ができそうなが入札公告の300ページもある仕様書を読むのに(当然すべて英語です)3日かかり、翻訳するのに1週間、協力会社さんを見つけても見積もり作成に必要な情報をうまく伝えられなかったりしました。
一番肝心な情報分析などいつまでたっても終わらず提出書類の作成、積算作業も応札期限内までに終えることができず結局は狙っていた案件の締め切りに間に合わないこともざらにありました。米軍の調達案件は募集から応札締め切りまで非常に短いのです。
何とか落札した案件では肝心な仕様書記載個所を読み忘れ追加作業が増えてしまい協力企業さんや会社に迷惑をかけ、赤字は出さなかったものの売り上げは予想よりも大幅に減る結果となってしまいました。
このように米軍とビジネスを始めるには国内で仕事を請け負うよりも英語から日本語への翻訳、翻訳した仕様書から必要な情報の取得、協力企業探しに、積算、提出書類の作成などやるべきことが多く、しかもやらなければならない応札手続きが膨大にあります。
「英語力でカバーするには余りにも処理することがたくさんありすぎて手つかずになってしまう…」
これはほとんどの会社が参入の入り口で足が止まってしまう原因であり、参入しても苦労し続ける会社の特徴です。参入したくてもできない企業は米軍との取引の始め方、必要な手続きのすすめかた、情報の取得の仕方がわからないだけなのです。
参入を果たした企業でも米軍ビジネスの流れを理解していないがために赤字を出してしまうのです。
そして必要な情報が極端に少ないことで目の前にビジネスチャンスがあることが見えていないのです。
これでは今後も参入を検討しているだけで、積極的に必要な情報を取り、ビジネスチャンスで利益を上げるライバル会社は成長する一方は結局は指をくわえて見るだけ…
そんな状況は今後益々進み、参入が遅れるほどあなたが取れるはずの案件のネタもどんどん小さくなってしまいます。非常にもったいないことだと思います。