from:06:34 オフィスより
COとCORの意味はご存じだろうか?
COはContracting Officer:契約担当官の意味で、
CORはContracting Officer Representative:契約担当官代理という意味になる。
あなたが米軍ビジネスで一番初めに覚える略語となる。このCOとCOR、実は似ているような響きでで全く似ていない意味を持つ役職だ。
米軍ビジネスになれている人でも時折この役職と権限の範囲があいまいに解釈していることで、勘違いで交渉を台無しにしてしまうことがある。
今日はこれらの意味と、役職、権限について明確に理解できるようにお伝えしたいと思う。
COとは
契約担当官:COの役職は、契約履行の監督および契約に対する予算管理、執行する米国政府の委託を受けたプロジェクトの責任者である。
あなたの会社が契約を守りプロジェクトをすすめているのか、契約通りにプロジェクトの進み具合で、支払いの承認を行うプロジェクトでも重要な役割を担う。
仮に契約通りにプロジェクトが進んでいない場合、あなたの会社に契約停止や作業停止命令を出すこともできるし、状況によっては契約の変更、プロジェクトにそぐわない仕様書の変更もすることができる権限を持つ。
また正当な理由があれば、プロジェクト予算の追加も承認できるうえ、プロジェクトにかかわる役職者の変更もすることができる。
米軍とあなたの会社のビジネス関係の評価をし今後のプロジェクトにも影響力を及ぼす役職者だ。
一方でCOR:契約担当代理はプロジェクトが仕様書を守り、適切にプロジェクトの進捗具合を管理監督し、あなたの会社に助言や勧告を行う。プロジェクト現場での実務として提出書類の精査、定期的なミーティングの開催、技術的な内容の精査と助言をCOに行い、プロジェクトに関する実務全般をCOに対して責任を負う。
あなたのプロジェクト現場で一番会おう機会の多いのがCORだ。
COは契約関係や予算関係の実務者でCORほど現場で会う機会はそう多くはない。契約変更や予算変更に関する内容でない限り会う機会が少ない。
CORは仕様変更や予算に関する権限はないが、COに対して助言をすることができる。
役職が変われば話内容も変わることを把握しておこう
例えばプロジェクト現場で仕様書に従った作業ができず、代替案似て作業を行いたいとの提案はCORに行い、技術的な内容について話し合いはできるが、COに代替案を提出しても何が何だかさっぱりわからない話になる。
契約、お金に関してはCO,技術的な内容、技術や安全、環境などプロジェクトの作業に関わる全てはCORに話をする。
同じような名称の権限者も担当分野によって話す内容は異なる。なのでそれぞれの役職の権限と、業務内容を正確に理解しておこう。