from: MAEMORI
国際通りのカフェより
米軍プロジェクトは一度始動すると、坂道を転がるように一気に始まる。
落札通知を受け取り、受注通知書にサインをしてしまえば、そこからプロジェクトはスタートする。
その後あなたを待っているのは、
膨大なプロジェクト人員のパス申請(経歴書や戸籍謄本、住民票の必要書類を用意してもらったり、経歴書を書いてもらったり…)、
作業許可申請(停電、断水、通信線などの遮断が必要な場合、建築でいえば掘削許可、資材などを置く場所が必要であれば、基地内のヤード使用、現場事務所設置が必要な場合、現場事務所の設置許可等)の用意、
協力企業が必要な場合は、プロジェクト現場の出入りのための打ち合わせ、資材調達の段取り、工程打ち合わせ
そして米軍プロジェクトでも特異で、多くの会社が苦労する承認プロセスがあなたを待ち受ける。
サブミッタルと呼ばれる提出が求められ、承認を必要とされる書類関係だ。
完璧を求めていてはいつまでたっても前に進めない
承認プロセスは、プロジェクト開始前に求められる提出物、プロジェクト期間中に求められる提出物、プロジェクト終了後に求められる提出物と大きく分けて3つのパートで提出物を出す必要がある。
でプロジェクト前の提出書類がこの中でも特に重要で、この提出物がプロジェクト開始前に承認を得られなければ、
プロジェクトを始めたくてもスタートできないのだ。
しかも提出物の数は膨大だ。
優に50アイテムの提出が求められるのが普通だ。これがサブミッタル担当者殺しと呼ばれるプロセスだ。
で、そのような書類を2-3カ月以内にすべて提出されていなければならないので、スピードと時間配分が書類提出プロセスで無事終えるために重要なカギとなる。
それらの書類作成、提出プロセスで絶対にやってはいけないこと。
それは【完璧を求めないこと】。
承認プロセスであなたが目指すべきは7割の完成度の書類作成に注力し、とにかく書類を提出しまくるのだ。
というのも一回の提出で承認されることが少ないこのサブミッタルプロセス。
何度も書き直しがあるのが普通のプロセスだ。
提出→不承認→再提出→承認と少しずつ提出物を修正しながら仕様書で求められる内容の書類を作成し、承認をもらう様にする。
そうやって徐々に承認をもらってプロジェクトを進められるようにするのだ。
米軍プロジェクト成功のカギを握るのは
スピードと時間配分。
これ以外にプロジェクト成功のカギはない。早く動けば動くほど、使える時間は増える。
修正できるところは修正することができるし、慎重を要するのに必要なアクションを取るために考える時間も増える。
スピードと時間配分がプロジェクトのスタートを決める。
あなたはそれぞれのアクションに対してしっかりとした時間配分そしてスピードを持って手持ちの死後音をしているだろうか?
P.S:サブミッタルプロセスの時間配分とスピードに関して僕は多くのプロジェクトでサブミッタル担当した経験をもとにマニュアルを作成してみた。実際にこのマニュアルを使って成果を出している会社もある。サブミッタルに関するノウハウが知りたい方はここから問い合わせることができる。