昨日、僕のクライアントから相談があった。
協力企業として元請け企業の見積依頼に対して、何とか期日までに数量を出して提出しなければならないという内容だ。
そのクライアント企業は建物の解体作業を行う企業で、アスベスト除去作業量がどれくらいになるのか、数量出しに苦戦しているという話だった。
不確定要素がある場合はこうする
米軍プロジェクトでは、数量を積算する場合、見えない数量を計算しなければならないことがある。
提供された図面の情報量が不足したり、実際の現場状況を確認しないとわからない不明な部分など、積算するための情報量が不足したりするのだ。
そんな場合は、ある程度の数量を出すことができるならば、大雑把な数量に多めの数量を加えておくよう僕はアドバイスする。
だいたい2割増しの数量を計算して見積もりを作るのだ。
加えて見積書には、**「但し書き」**を加えるようにしてもらっている。例えば、「実際の数量が現場調査を通して減少する場合は、見積もり単価×現場数量で減額し、予想以上の数量が増えた場合は、予算交渉により決定した数量で見積書を再度提出する」といった内容である。
予定数量を越えた場合
米軍と予算交渉に挑む必要がある。
実際の数量計算を超える場合、予算交渉することができるのだ。
とりわけアスベストや鉛など、細かな現地調査を行わない限り数量出しが難しい作業の場合は、そういった予算交渉をすることができる。
なので、数量出しに困った場合は、米軍契約課と交渉可能かどうかを元請けに確認し、数量をある程度決めて、念のために数量を増やして見積もりを作ることをお勧めする。