米軍プロジェクトの成功のカギを握るのは、書類から必要な情報を取り出す方法である。
建築に限らず、機械設備や施設の維持管理業務、草刈りなどのサービス契約、物品調達などの購入契約など、多くの米軍調達案件には図面というものが添付書類としてついてくる。
それらの調達契約の図面を素早く読み解くことができると、時間的な余裕が生まれるし、何度も読み直すことで理解力が格段に向上する。
図面を素早く読み込む方法を今日は紹介しよう。
図面で一番最初に読むべきところを読み込む
PDFデータ内のキーワード検索機能を活用しよう。
一般的に図面はPDFデータで一般公開されている。
PDFデータ内で一番最初に読むべきところはGeneral Noteと呼ばれる箇所だ。
そこにはプロジェクトの要求事項、材料選定のヒントになる適用規格、図面の凡例が記載されている。
General Noteには簡単に仕様書の記述がまとめられている。やるべき作業内容、やってはいけないこと、試験、検査内容など多くの記述がある。
ここを理解しておくことで図面の読み込みスピードが速くなる。
略語や作業方法について理解できないところが少なくなるので、図面を読んで「???」となることが少なくなるだろう。
略語がわからないとちんぷんかんぷんだ。
僕も図面の読み込みには慣れているのである程度の略語は理解できる。
けれどもプロジェクトごとに出てくる略語は意味を調べなければならないので、凡例:Legendを見るだけでも理解スピードが上がる。
いきなり図面の詳細図を覗くのではなく、まずは要求事項の理解のためにGeneral Noteを先に見てみよう。
英語が苦手でも、ある程度は自動翻訳を使って読んでみることだ。
そこからの理解度の有無で図面の理解度は異なる。