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米軍基地って誰でも入れるの?

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ある日、私はクライアントの事務所を初めて訪れた際、質問されたことがある。

「米軍基地ってさ、パスさえあれば誰でも入ることできるの?」と聞かれたのだ。

私は「もちろんパスさえ発行してもらえれば誰でも入れますよ」と答えた。そして但し書きのようにこう付け加えた。「パスが発行されるのは、基地内で契約を持っているか、基地内で職を持っている人々です。それ以外は入れません」。


米軍基地内に入るパスの発行条件

米軍基地内に入るパスが発行されるには、おおよそ以下の条件を満たしていることが求められる。

  • 日本国籍または米国国籍を有すること。
  • 犯罪歴がなく、何らかの政治活動を行っていないこと(基地反対運動など)。
  • 身内に犯罪歴、政治活動を行っている者がいないこと(もちろん条件次第である)。
  • 米国政府が指定する第三国(旧共産主義国など)の制限ある外国籍者ではないこと。

今、人手不足で外国人の作業者を積極的に雇用する企業が多くあるが、特に注意してほしいのは、ベトナム、ネパール、モンゴルなどの国籍を持つ人々である。バックグラウンドチェックと呼ばれるパスの審査において、過去の犯罪歴や、政治活動歴が徹底的に調べられるほか、国籍についても照会の上厳正に審査される。その上でパスを発行するかどうかを判断するのだ。

また、過去に基地内でのルール違反を犯した人物もパス発行拒否の対象となることがある。他にも日本人だと思って書類審査を通したら在日朝鮮人だったことが判明したり、日本国籍を有する人物が過去に米国政府が指定する入場制限国から帰化したことが分かったりした場合も同様の措置を受ける。


エスコートでの入構は目的なく入ることはできない

米軍基地は基本的に、仕事など目的があって入る場所だ。基地内でゴルフを楽しんだり、食事をしたりするために立ち入ることは許されない。(先ほど最初に出てきたクライアントは基地内でゴルフをしたいがために聞いてきたのだが…)。

また、家族との面会を目的に基地内に入構する場合は、その訪問先以外を訪れてはいけない(もちろん他の場所に行くことを黙認している場合もあるが)。

エスコートをするのは基本的に、エスコート権を持つパス所有者が仕事の目的で入構する作業員などを入れることで、エスコート権を行使するのだ。遊ぶこと、あるいは興味本位だけで入ることは許されることではないので、要注意である。

また軍事施設であるため、珍しいからといって、軍用車や航空機を写真で撮ることも禁止されている。そのような独自ルールが存在するのが米軍基地であり、フェンスの中に入ると日本の常識が通用しないこともあると心にとどめておいてほしい。

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