私は今日、2件の建築会社との打ち合わせに出かけた。その要件は、ある会社の依頼で、今度の米軍プロジェクトで仕事を担う協力企業を紹介してほしいというものだった。そこで米軍プロジェクトに協力依頼をするつもりで、2件のアポイントをいただいたのだ。

私はプロジェクトの概要と、プロジェクトで必要な作業内容をざっと説明した。プロジェクトの内容が分かる簡単な図面を渡して説明を終えると、少し雑談する時間になった時に、それぞれの企業が抱える疑問点に面白い共通点があることが分かった。それが「米軍プロジェクトには見えないリスクがある」ということだ。

そこで今回は、今日訪問した企業と同じように、あなたも抱えているであろう見えないリスクをどうやって取り除くかについて話したい。


そもそも米軍工事の「見えないリスク」とは何か?

「見えないリスク」とは、様々な企業の意見を集約すれば、「必要な情報量の不足」に他ならない。

必要な情報とは、基本でありプロジェクトの絶対的資料である仕様書と図面や参考書類だ。この仕様書や図面、資料などをどれくらい読み込んで的確な情報を手に入れているかによって、リスクを取れるか否か、利益を出せるか否かが決まる。

ほとんどの企業が米軍プロジェクトで赤字を出す原因は、必要な情報の抽出のための時間を割いておらず、落札して初めて仕様書をまともに読んだなんてこともよくある(冗談抜きに本当に起こるのだ)。米軍プロジェクトの経験は確かに大切だし、その仕事の流れや手続きに関する知識も必要だ。けれども、必要な情報抽出というとても大切な仕事をスキップして、入札を行うということが普通に起こるのである。

私はその情報抽出こそ一番力を入れて行うべきだと思うのだが、大抵の企業はそこに時間を割くことをしない。そして、仕様書などの記述に疑問を抱えてもそれを解決しないこともある。それで運よく案件を獲得できたとしても、何をやっていいか分からず、右往左往し、結局は利益を出せずに苦労しながらプロジェクトを終えることになるのだ。


見えないリスクを取り除く方法

先ほど述べた通り、必要な情報を手に入れることが最も重要だ。

基本は仕様書がプロジェクトを支配する。仕様書の記述に違和感を感じたり、疑問があれば、米軍側はその記述を修正するし、応札希望企業が指摘をすれば記述変更をする。これは情報抽出には欠かせない大切な情報取得プロセスだ。

情報は武器である。使い方によってはリスクと利益を生み出す諸刃の剣にもなり得る武器なのだ。だからこそ、仕様書を紙に穴が開くくらい読み込む必要がある。

「見えないリスクが何か」を明確に答えが出せない時、基本となる資料から必要な情報を読み解く。これが最善の方法だ。

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