昨日の話では、海外製品を購入する場合に押さえておきたいポイントをお伝えした。今回は、海外製品に代わって日本製品を代替品としてプロジェクトで使用する方法について話したい。
優れている点をアピール
日本製品を代替品として使用する方法は、海外製品よりも優れていることをアピールし、製品スペックの優秀さを認めてもらうことだ。通常、仕様書には求められるスペックが記載されている。仕様書記載の製品仕様よりも高性能、または強度の高いことを知ってもらうことができれば、日本製品を代替品として使用できる。また、同等品ということであれば、仕様の承認をもらうことも可能だ。
日本製品を代替品として使用することのメリット
日本製品を代替品として使用することには、以下のようなメリットがある。
- 部品の交換や定期点検の場合、技術者を迅速に手配できる。
- 仮に故障や不具合が生じた際の対応も迅速にできる。
- 必要であれば、英語に翻訳したマニュアルを提供できる。
- 調達コストを抑えることができる。
このように、日本製品を使用することによって米軍側にどのようなメリットがあるかを説明できれば、使用を承認してもらえる。もちろん、米軍側との交渉は必要だが、交渉して承認をもらうくらい、日本製品のメリットを伝えて相手を説得することが大切だ。
仕様書の要求事項以下のスペックはNG
通常、日本製品を海外資材の代替品として使用する場合、仕様書の要求事項以下のスペックであれば、承認はもらえないことを覚えておいてほしい。
また、機械や電機、消防設備は、アメリカの消防法に従ったものでなければ承認を得られず、作業で使用することは認められないことにも注意が必要だ。
通常の使用で何ら支障のないものを選定し、可能な限り日本製品でコストを抑えられるものを使用するようにしよう。