今年から、私たちの生活に少し変化がやってくる。その一つが昨日の成人の日だ。何が変化するかといえば、成人年齢が法律上で20歳から18歳へと引き上げられるということだ。
私たちの世代だと、20歳になればたばこやお酒が堂々と飲める年齢というのが常識だった。けれども今年からは、18歳が「成人」だという話である。選挙権も18歳で投票が可能になり、国家資格も20歳の年齢制限がなくなって取得できるようになる。親の同意なしにクレジットカードやローンの契約が結べたりもする。また、18歳で犯罪を犯せば実名報道も可能になるなど、法律上の【大人】の仲間入りとなるのだ。
しかし、法律上の大人といっても、いくつかの制限がある。例えば、喫煙、飲酒、賭博（競馬など）、大型免許取得などは、依存性が高いという理由で規制がかかったり、ある程度の経験がなければ取れない資格というハードルが存在する。
かつては江戸時代まで成人とは
男子は元服の儀、女子は裳着（もぎ）と呼ばれる儀式を経て成人として認められ、結婚をして一人前だとみなされていた。特に男子の場合は、早ければ10歳から遅くとも16歳で元服の儀を経て、髪を切り落とし、剃髪し髷を結い、名を変えることで戦場に出る一人前とみなされた。女子は初潮を迎えることで結婚することが許されたそうだ。
今でこそ成人は20歳、今年からは18歳とみなされるが、昔の常識とは大きく異なる。
常識は世の常とならず
今までの常識が、明日は全く異なることが起こりうるのが世の常だ。「常識」という概念は時が経てば「非常識」となり、通用しなくなったりする。現在あなたの会社が身を置く業界の常識も、次には通用しなくなるだろう。もしくは業界が変われば、あなたの業界の常識が通用しないなんてこともよくあることだ。
同じように、私たちが身を置く米軍ビジネスも、場所と付き合う人々によって常識が全く異なるなんてことがよく起こる。
水の流れのように
山から下へと流れる川の水は、地形や岩、天候によって流れに合わせて形を変えていく。柔軟に形を変える水のように、時代の流れに合わせてあなた自身の動きも変化させることで、どんな状況にも合わせられるようになれば、困難にぶち当たった時でもきっと克服できる力が付く。
米軍ビジネスでも同様だ。あなた自身がどのように変化できるのか、ぜひ考えてみてほしい。