昔行ったレストランの話をしたい。

テレビでもそこそこ取り上げられる高級イタリアンレストランで食事をすることにした。味はそこそこ美味しく、サービスもなかなかの評判店だった。案内された席は、オープンキッチンに近い場所だ。キッチンスタッフがせわしなく動いている。注文をイタリア語で受け、イタリア語で全員が返事をする、なんとも良い雰囲気だった。

しかし、ところどころシェフが他のスタッフを叱責する声が聞こえてくる。「バカヤロー、そんなんじゃだめだ」「さっさとこれやっちまえ」こんな声が聞こえてくるのだ。まあ、職人の世界は厳しいものだ。こういう職人の声は、新人スタッフのためを思って厳しい声を出しているのだろう。

でも、怒られることを恐れてしまえば、人は誰もが委縮してしまう。他の新人スタッフは、怒られないようにとシェフから遠い場所でササッと動いているようにも見えた。


ソムリエも恐れてしまう…

一方で、私はワインをグラスで注文した。ちょうど飲み終わるくらいにソムリエから声をかけられる。「ワインのお味はどうでしたか?」「良かったと思います。次は違うものをお願いできますか?」

次にやってきたワインは、私個人には合わない味だと感じた。そして3杯目のワインは、最初に飲んだ同じワインがやってきたのだ。私はせっかくなので違うワインを飲みたかったのだが、結局最後まで最初に飲んだワインが出された。

私から言わせれば、失敗を恐れて無難な一杯目のワイン、私が「良かった」と言ったという理由で一杯目のワインを出していたということだ。つまり、何かしらの意見を言われることに対し、恐れを抱いてしまったように感じた。


恐れは伝播する

人はポジティブな感情もネガティブな感情も受け取ると、その感情を背負う。笑えば笑いは伝播し、恐れれば恐れは伝播するのだ。

失敗をすることを恐れると、周りは誰もが恐れる。とりわけリーダーとして部下を抱える立場の場合、リーダーが恐れを抱くと部下も同様に恐れを抱いてしまう。こうやって恐れがチーム内にパンデミックを起こすのだ。特にネガティブな感情は伝播する力が強く、コロナのオミクロン株にそっくりである(笑)。

恐れはあなたの挑戦する力、行動する力を削ぎ、チャンスが見えなくなってしまう症状を抱えさせる。恐れはどんな病よりも恐ろしい伝播力があるのだ。

あなた自身の恐れで足踏みしていることは何だろうか?

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