先週の土曜日、塗装会社に勤めているいとこに誘われて会社の忘年会に参加した。そこで彼の勤める会社の社長と話していた時、とても大切な気づきが2つあったのでシェアしたい。
社長さんと話して気づいた2つのこと
1つ目が、会社の人材を大切に育てるためのコツだ。現在、様々な業種で人材が不足しているが、建築関連業界も深刻な人材不足である。一人でも会社から抜けてしまったら、仕事がうまく回らなくなる。現場で仕事をしてくれるスタッフがいるからこそ、仕事を完了することができるのだ。一人でも多く人材を確保し、一人前になるよう育てるのには時間がかかる。ましてや職人として人を育てるには、長い時間がかかるものだ。
社長は人を育てる方法として、次のようなことを語っていた。
- 一度仕事を教えたら、あとは彼の仕事を我慢して見届けること。
- 失敗してもいいから、教訓になるような学びを得るよう気づかせること。
- 8時間かけて仕事を終える職人見習いと、休憩が多くても2時間で仕上げる職人をそれぞれどう判断するか。
この3つのポイントを語った社長は、かなり人間を見てきた経験から、職人をどう育てるかという人材教育の指針を持っていると感じた。
2つ目が、小さな失敗をしてもいいから新たな市場に参入するきっかけを掴むことだ。これは何を言うかといえば、その社長は今後の市場動向を見ても、米軍案件に協力会社としてでもいいから参入をしたいということを語っていた。そこで私はこれまでの経験と今後の動向を交え、現状を説明した。
私の説明を聞いた後、社長はこう言った。
「新たな市場に参入するのには、いろいろと見えないこと、知らないことが多い。新しいことをするのは確かに怖い。でも最初は小さく始めて、失敗を重ね、コツコツとノウハウを培っていく。そうすれば、怖さも克服できる」
私はお酒が入っていても、彼の言葉が強烈に焼き付き、今でも覚えている(笑)。社長が語ったポイントは、我々にとても大切な気づきと教訓を与えてくれる。
私個人の意見としてここで語るよりも、あなたは社長が語った2つのポイントを聞いてどのように考えるだろうか?そして、我々がこの2つのポイントをどう自社に活用できるか、ぜひ考えてみてほしい。