先週の金曜日、突然それがやってきた。
クライアント:「弊社のプレゼンに必要な資料の翻訳仕事を受けてくれませんか?」
僕:「わかりました。いつまでに上がればよろしいですか?」
クライアント:「来週の22日火曜日までには、いや、金曜日にでもいただきたいです。」
僕:「わかりました。金曜日までには仕上げてお渡しします。修正対応もあるかもしれませんが、金曜日早めにお送りします。」
そこから、僕はこの先大変な思いをする羽目になったのだ。
データ引き渡しのフォーマット
クライアントが指定したデータのフォーマットは「パワーポイント」だった。
僕は、WordやExcel、PDFを仕事の都合上非常によく使う。そのため基本的な使い方は知っているが、パワーポイントはとても久しぶりであった(会社に勤務していた時代には時々使ったことがある)。
パワーポイントはWordの延長線上のフォーマットであるにせよ、Wordとは違うものだ。
クライアントから送られてきたデータはもちろん、日本語のデザインに合わせて資料が作りこまれている。これを英語に変えていくわけだから、アルファベットの羅列でデータを作っていくのだ。
日本語を英語に変換する場合、文法や慣用句を用いて翻訳すると、どうしてもテキストボックスがずれてしまう。文字数が増え、文字の大きさも修正変更しなければならない。
翻訳よりもデザインの修正に時間を要してしまい、毎日徹夜で仕事をすることになったのだ…(毎日朝の4時半くらいまでパソコンとにらめっこであった…)。
翻訳作業よりも一番大切な教訓
それは**「ツールの使い方を知っているか」**だ。
翻訳する作業で一番重要なのは、どれだけ効率的に事務作業をするかにある。
とりわけプロジェクトで応札する案件には、英文を翻訳して日本語にする必要が出てくる。
自社の協力企業に的確な情報を伝えたり、社内スタッフに情報共有するためには必要な作業だ。しかも時間が限られる。応札日よりも前に応札資料を揃える必要があるので、応札日よりも早く終えておかなければならない時間の制約がある。
その作業を効率的にするためにも、あなたが触れるツールを使いこなす必要が出てくる。
WordやExcel、PDFがこの場合メインとなるが、これらの基本的動作を使いこなせなければならない。
そして、ブラインドタッチ。キーボードを早く打つ技術がなければ、何もできないままで終わってしまう。
僕は今回の依頼でパワーポイントについてツールを使いこなせていないことを知った。なので次回までにパワーポイントを使いこなすために学ぼうと思ったのだ。
もちろん自動翻訳機を使って英訳、邦訳する方もいるだろう。でもその使い方を覚えなければ、効率化を図ることはできない。
僕自身、自動翻訳機を使うことはほとんどないが、どれを使って翻訳すれば精度の高い翻訳ができるのかは知っている。そして編集の仕方も覚えている。
けれども僕は、ずっと手打ちで翻訳をする。というのも、英語も日本語も、意思を伝えるコミュニケーションツールにすぎないからだ。そのツールの使い方を覚えるために、あえて面倒な手打ちで翻訳する。
ツールは覚えて使おう
Word、Excel、PDF、そしてブラインドタッチ。
このツールと英語を使いこなせることができれば、米軍プロジェクトは効率的に作業が進む。
触れば触るほど覚えるのだ。
その感覚を落とさないためにも、使い続けること。そうすれば、いざ必要な時になっても困ることはないだろう。
米軍プロジェクトに限らず、日々の業務で使えれば最強の兵士に変貌する。
ツールは最強の武器だ。その武器をどう使いこなすのかはあなた次第である。
追伸:何とか金曜日の昼に納品することができ、無事仕事を終えることができた。週末はビジネスパーティーなどが立て続けで、ゆっくりすることはできなかったが、今週末こそゆっくりしたいものだ。