Q:今日は何の日か知っていますか? ネットを開かないで答えてみよう。午後の眠い頭を体操する時間だ。10秒でいい。少し考えてみてほしい。
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答えは「ゴールドラッシュの日」だ。
「金が見つかったぞ!」
アメリカのカリフォルニアに住む、マーシャルという男が川の底に沈む金を発見したことで始まったのが、ゴールドラッシュと呼ばれる社会現象だ。一攫千金を夢見て全米各地から大勢の人々がカリフォルニアに集まり、金をせっせと掘り当てて金持ちになることを夢見て西へ西へと移り住むことになる。その移住者の数は1年でなんと10万人。当時のカリフォルニアはアメリカでも小さな地域だった。
全米各地から集まった一攫千金を狙う人々は集まったものの、一日中せっせと川底を拾い、鉱山を探しては金を掘る毎日を過ごし、ほとんど見つからない金を探すべく、満足に食事が取れない苦しい日々を過ごす。一方、金を見つけた第一発見者のマーシャルという男はというと、いまだ金持ちには程遠い一人の「金探し人」としてせっせと金探しをしていた。
ゴールドラッシュで金を掘り当てて金持ちになった者はほとんど出てこない一方、ある一人の男が大金持ちとなる。その男の名前は、リーバイ・ストラウスだ。
ゴールドラッシュを利用して財を成した男
リーバイ・ストラウスは金を掘り当てて大金持ちになったのではなく、金を掘り当てて金持ちを目指した人々に「作業用パンツ」を販売して財を成した。丈夫で破れにくいデニムのパンツとして人々には好評で、多くのパンツを販売したことで成功したのだ。
人々は【金鉱】を掘り当てることに一生懸命だったが、一方リーバイ・ストラウスは【商機】を掘り進めることに一生懸命となった。結局は、金はさほど見つからず、残ったのは無数の穴と、疲れ果てて行く当てのない人々がカリフォルニアに残る結果となったのだ。
あなたは【金掘り人】か【リーバイ・ストラウス】か
この話には、私たち米軍ビジネスに関わる者にとって、とても大切な教訓が残されている。人々が金を探す一方、ストラウスは、金を掘り当てる人々の需要を満たすパンツというものを提供し成功した。
人の集まるところには必ず、何かしらの需要が生まれるということだ。その需要を満たすビジネスとして、あなたの会社でできることは何かを考えてみてほしい。
ゴールドラッシュでは誰も金で大金持ちになった人はいないが、ゴールドラッシュの裏側で生まれたビジネスで成功した人々がいる。米軍基地も人々が大勢集まる大きなコミュニティだ。米軍基地に眠る金脈はあなたが見つけるべきである。
ゴールドラッシュの日の今日、あなたの会社ができることは何か、人々の需要を満たすことができることを考えてみよう。金脈はあなた自身で見つけられるはずだ。