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ロスト・イン・フランクフルト

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旅先では何かしらのトラブルが起きるものだ。大小さまざまな問題が起きるかもしれない。

二日前夜、私が仕事をしている時、突然電話が鳴った。LINEの表示は私の妻だ。

私:「もしもし」 妻:「…(泣く声)」 妻:「フライトがキャンセルになったどうしよう!」 私:「‼‼‼一体何が起こったんだ?」 私(頭の中):「も、もしかしてコロナに罹ったのか?陽性反応が出て搭乗拒否されたのか?」と、今のコロナ禍でとうとう妻も感染してしまったのかと変なことを考え出した。

妻:「今日乗る予定だった飛行機のパイロットが倒れて救急隊に運ばれるのを見ていたら、アナウンスでパイロット不在のためキャンセルになった」ということだったのだ。

その日のフライトはキャンセルとなり、もう一日長くフランクフルトにいることになった。日本に帰国するには、コロナのPCR検査を受け、検査結果が陰性である72時間有効な証明書を所持しなければならない。彼女はパニック状態だったのだ。

だが、話を聞けば別の理由でパニックになっていた。もう一日長くフランクフルトにいれば、72時間有効な陰性証明書の期限が切れてしまう。日本に入国するにはもう一度検査を受け、陰性証明書の発行を受けなければならない。一回の検査費用は90ユーロ(日本円で12,600円)。すぐに受けられる保証はないとのことだった。これが彼女が一番危惧する状況であった。

ありがたいことに今回のフライトキャンセルで宿泊施設や食事、振り替えフライトの予約は取れたのだが、医師によるPCR検査が受けられるかどうかだったのだ。


PCR検査の手配とホテルの日程変更でてんやわんや

妻は、PCR検査の手配を再度するべくフランクフルトにある検査場に赴き、その間私は日本に帰国した際の自主隔離先のホテルに事情を説明し、日程変更の手続きを彼女に代わって行った。ホテルの予約センターは指定自主隔離施設だからなのか、電話がつながらない。1時間待ってようやく連絡が繋がり、無事ホテルの日程変更も終わり、妻に連絡を入れたところ、無事検査を終え、6時間後に証明書が発行されるとの話。まさに「ロスト・イン・フランクフルト」だ。

航空会社が手配してくれたホテルにチェックインもでき、その日は無事に何とか乗り切った。


米軍ビジネスではトラブルは日常茶飯事

今回の話は我々にとても貴重な教訓を与えてくれる。それは、「トラブルがあった場合どのような方法でトラブルを解決するか」ということだ。

我々がいる米軍ビジネスでは、トラブルはよく起こる。日常茶飯事だ。トラブルが起こるのが当たり前の世界で、どのように臨機応変にトラブルに対応できるか?計画通りにプロジェクトが進まない時、そのトラブルに対して対処できるかが、米軍ビジネスでは大切な心構えである。

「問題は決して起きない」と考えるのは誤りだ。問題が起きる前提で対処方法を考えておけば、トラブルに見舞われた時の立ち直りは早くなる。おそらく問題は起きないのではなく、「おそらく問題は起きる」と考える方が精神的には楽かもしれない。

旅にはトラブルがつきもの、ましてや海外ではよく起こるという心構えで旅行に行くのと、日本と同じように考えていくのとではまるっきり対策は異なる。同様に、フェンスを越えれば問題は起きるという前提で挑む企業はとても強い。

あなたが今取り組んでいるプロジェクトで問題が絶対起きないという保証はあるだろうか?最大の問題回避方法は、問題が起きる前提で心を決めるということだ。

追伸:無事先ほど連絡があり、妻が無事に飛行機に乗れたことを確認した。

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