プーチン大統領がウクライナに電撃的に侵攻して4日が経った。
最初の目論見であった、ウクライナ東部の占領は未だ完了しておらず、重要都市の占拠もいまだ未達成の状況である。
大方の予想では数日でウクライナの首都キエフは占領され、ロシア軍の侵攻作戦は完了するとの見方だった。
その大方の予想を裏切ったのは、ウクライナ軍の善戦であった。
大国ロシアがなぜ、“小国”ウクライナに対し手を焼いているのか?
非対称型戦闘
非対称型戦闘という戦い方をウクライナ軍が進めているからにほかならない。
戦闘というのは通常、正規軍と正規軍の戦闘で行う。
お互い戦力が互角以上の場合、戦力が不利な軍は相手の戦力を少しずつ削ぎ、可能な限り戦力を温存する戦い方を行う。これが非対称型戦闘と呼ばれる戦い方だ。
ニュースではほぼ耳にしない言葉だが、簡単に言えば、ゲリラ戦やテロが非対称型戦闘と呼ばれる戦い方である。
古くは第二次世界大戦の日本軍の太平洋諸島での戦闘、ベトナム戦争のホー・チー・ミン、キューバのチェ・ゲバラ、最近の例でいうとアフガン戦争のタリバンが採った戦闘方法だ。
ウクライナでも同国軍が同じ戦い方で情勢を有利に進めている。
非対称戦闘方法で米軍ビジネスを狙え
ウクライナでの非対称戦闘を米軍ビジネスでも活用することができる。
例えば、誰も狙えないような特殊な業務の調達案件を狙う、他の企業があまり担いたくない業務で協力企業として元請け企業の業務を請け負うといったことだ。
つまり、“普通の企業が目につけない業務”が何かを調べ、それに対して仕事のオファーを受けるという“非対称戦闘”を実施するのだ。
これは抜け穴を見抜いて、そこを狙い撃ちするという意味である。
ゲリラ的に考え、ゲリラのように戦う方法をどのようにあなたの会社に生かすことができるだろうか?