もしあなたが、どんな時でも自分にできることを「できない」と表現しているとしたら、それは非常にもったいないことである。なぜ「できない」と言うともったいないのか。その理由は大きく2つある。
「できない」という言葉がもったいない理由 その1：可能性を閉じ込める
一つは、自分の「可能性」を殻に閉じ込めてしまうからだ。
具体的にどういうことか。例えば、自動車は運転できるだろうか。あなたはおそらく普通に運転できるはずだ。なぜ普通に運転できるのか。
自動車を運転するために免許を取ろうと教習所に通い、交通ルールのいろはを学び、実際に繰り返し様々なシチュエーションを想定した実技を身につけた。仮免許を取得し、公道での運転練習を重ね、教習所の運転講習終了証をもらい、公安委員会の運転免許センターで試験を受け、合格して免許を取ったはずだ。そして普段から普通に車を運転することで、今は普通に運転できるようになったのだ。
もしあなたが、「運転なんて自分にはできやしない」と思っていたとしたら、教習所に通うことなく、自動車を買わず、車で通勤することもできず、今の仕事に就くこともなかっただろう。
つまり、自動車を運転できる状態は「できる」、つまり「運転する可能性」を信じたからこそ今があるわけだ。車の運転を「できる」と思えば、未来の可能性を広げることができる。通勤用に運転する、ドライブで家族とともに楽しいひと時を過ごす、大きなものを運ぶなど、車の運転ができる可能性を否定しなければ、このような未来があるのだ。
「できない」という言葉がもったいない理由 その2：成長が止まる
「できない」という言葉がもったいない理由の二つ目は、「成長」がその時点で止まるということだ。
企業が新たな機械や設備を導入するのはなぜだろうか。なぜ企業は新たな人材を毎年受け入れるのだろうか。もちろん業務を効率良くしたり、仕事を担ってくれたりして会社に貢献してくれる可能性があるからだろう。つまり企業とは、進化し、大きくなること、それが「成長」なのだ。
そして、「成長」という言葉の対極にあるのが「衰退」である。何か行動を止めてしまうと、成長は一気に衰退に変わる。9時に営業開始という「行動」をやめれば、客からの問い合わせがなくなる。新たにお客を獲得する営業という「行動」をやめれば、新たな売上をもたらすことはない。つまり行動があるから今の結果があるのだ。成長するということは行動の結果であり、行動をやめれば、衰退は免れない。
「できない」を「できる」に替えれば、視点が180度違って見える
「できない」という言葉を使い続ければ、間違いなく衰退が訪れる。
しかし「できない」を「どうやったらできるのか」と思考を変えることで、すでに頭の中で行動が始まる。頭の中の行動を体を使って行動することで、今までと違った視点を得ることができる。つまり描く未来が見えてくるということだ。
米軍ビジネスも全く同じ
想像してみてほしい。あなたが米軍ビジネスに参入している企業といえば、いくつかの企業が思いつくだろう。それらの企業が米軍ビジネスに参入するかどうかを迷ったとき、どういう風に考えたのかを想像してほしい。
きっと「我々はできない」と思ったかもしれない。もしそうであれば、今の企業は存在しないし、ずっと米軍ビジネスに関わることがなかっただろう。
「できない」と思ったとしても「どうすればできるか？」と思考を変えた結果が、それらの企業が米軍ビジネスで名を馳せる結果につながっているのだ。
「できない」ではなく「どうやってできるか」に思考を変えることが、米軍ビジネスに参入する第一歩となる。ぜひその貴重な思考を手に入れて行動してほしい。
今日も長々となったが、きっとあなたのお役に立つ話だと思い伝えた。