「Si vis pacem, para bellum」という格言を聞いたことがあるだろうか?今私たちが生きている時代に非常に合った名言だ。つまりどういう意味かというと、【あなたが平和を望むのであれば、戦への備えをせよ】という意味である。
ローマ帝国時代の軍事学者レナテュスが語った言葉と言われており、2000年近く前に語られたこの言葉は、私たちビジネスに関わる者として心に刻むべき言葉だ。この格言には、戦いの前に常に備えておけという戒めの意味が込められている。私たちが銃を手に取って戦うわけではないが、ビジネスにもこの言葉を応用して学ぶべきことがあるのだ。
「汝安定を欲するならば、不測に備えよ」
と言い換えるとビジネスにも当てはまる。もしあなたが事業を安定させたいのであれば、常に備えておけということだ。
会社の資源を何かしらの状況の変化があることを見越して用意しておく。人材や教育、人脈、資材、資金、そして情報など、ビジネスのリソースを備えておくことで、状況の変化が起こっても対処できるだろう。
新型コロナウイルス、インフレの高騰、ウクライナ危機。今の状況はここ20年でも最悪な状況だ。そんな状況下こそ、本当の意味で備えをするべきだと私は考える。
米軍ビジネスにも大きな変化が起きている。これまでは応札から落札までの期間がとてつもなく長くかかる米軍ビジネスだった。それが先週末に実施された案件では、即日開札、落札結果が同時に行われたのだ。応札して即日開札をするという状況変化が起きている。
これが何を意味するか?少しだけ考えてみてほしい。