from:MAEMORI
もしあなたが米軍調達案件を調べていると、調達案件の概要を見るといくつかの資料が概要書とともに添付されていると気づく。
いろいろな種類の書類が案件の規模に関わらず、一次資料として応札希望者に提供されている。
目を通す書類が多ければ多いほど資料の読み込みに時間がかかり、何をすればいいのか混乱してしまうが、これからお話する内容を読んでいただければすっきりと資料を効率的に読み込むことができるようになるので注意深く読んでもらいたい。
提供される資料は3種類しかない
1.SpecificationまたはSOW
これはプロジェクトで行うべき作業やサービスの査証の進め方、使用する機材
の要求スペック、材料の選定基準や規格、試験や検査方法などが書かれた技術的な内容を記載した書類だ。
Specificationとは仕様書を指し、SOWは(Scope of Work)の略で作業概要書と呼ばれるものだ。
2.Solicitation
これはプロジェクトの契約に関する書類で、応札金額や入札参加資格の記載、応札の手順や、法律の規制などが記載された書類だ。このプロジェクトを実行するにあたり規制された法律に従って契約通りにプロジェクトを進めるよう記載がある。Solicitationとは契約条項の意味を指す
3.Attatchment
これはSpecificationの内容を補足する添付資料のことで、プロジェクトに使用する機材や資材の参考資料や図面、プロジェクトで過去に実施した作業内容の検査資料、現地視察申込書などのプロジェクトを進めるのに欠かせない仕様書に従った内容の書類だ。あくまでも参考資料なので積算の際は参考資料を確認し、仕様書にあった資材や機材を用意し、積算に反映する。
Attatchmentは添付資料であることを注意して確認すること。
いずれにせよ3種類の資料の大小はあるものの読みこむ内容の違いを知ったうえで目通しをすれば効率的に必要な情報だけを取ることができる。
仕様書、契約条項、添付資料この3種類の性格を知ったうえで一次資料の情報取得を心がけると混乱してしまうことはなくなるだろう。