from:MAEMORI
新都心のファミレスより
もしあなたが米軍基地内の工事案件を落札したとしたら、必ずといっていいほど提出しなければならない書類がある。
それは【環境保護計画書】と呼ばれる書類だ。
環境保護計画書はEnvironmental protection Plan=EPPと呼ばれる書類である。
ここ最近では、米軍基地内内から基準値以上の有害物質が流出し、米軍当局は環境保護政策に対して
元請け企業に徹底管理をするよう厳しい目を光らせている。
その環境保護政策はどのように執り行いプロジェクトを進めていくのかを書類にまとめることが義務付けられている。
EPP作成3つのポイント
環境保護計画書を書くためのポイントは3つある。
その3つのポイントとは、
1.日本の環境省と県の環境保護条例に従った内容であること
2.有害物質の取り扱いの方法と手順
3.危険物が流出した場合の防止策とプロジェクト現場の保護方法
この3つをしっかりと書き上げることだ。
米軍基地内は日本の施政権が及ばない場所であるのはあなたもご存知のように、とりわけ環境保護政策に関しては、
法令基準値や制限はすべて日本の法律により管理される。
例えば、アスベストや、鉛、汚染土壌などはすべて基地外にて搬出、処理しなければならず、
その手順や最終処理に至るまでのプロセスをトラッキングしなければならない。
また県内条例でいえば、建築現場からの土壌流出による河川、海への流出を防止しなければならない。
その他文化財や、絶滅危惧種(レッドリスト)の動植物を保護することにも努めなければならない。
環境保護政策計画書は日本の制限、県の条例により管理される内容となるので、とりわけ米国の環境保護政策にのっとった内容である必要はない。
環境保護計画書は米軍基地内の環境課により厳密に審査される勝利であり、それが承認されなければプロジェクトを前に進めることができない重要な書類である。
環境保護計画書が承認されないと掘削に必要な許可を得ることができない。
よって落札した案件がスタートする前にこの環境保護計画書は先だって作成が必要な書類である。
その点を踏まえ環境保護計画書を作成してみよう。
P.S:環境保護計画書もだが、米軍基地内の重要書類である品質管理計画書(Quality control Plan)、事故防止計画書(Accident prevention plan)も承認がなければプロジェクトを進めることはできない。作成に関してサポートが必要であれば、ここから作成のヒントを得られる。