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海外資材を調達する時は●●リスクに気を付けよう

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もしあなたが海外(主にアメリカ)から機械や部品などの機材や材料を入手するなら、一つ気を付けてほしいことがある。それは為替変動リスクだ。海外資材の決済は通常米ドルで行う。そしてドル決済というものを理解していなければ、無駄にお金を払ってしまうことになる。

為替変動リスクとは?

例えばあなたがアメリカからリンゴを1ドルで買ったとしよう。当然アメリカからリンゴを買うので、日本円をドルに換えなければ買うことはできない。しかも為替相場は毎日変わる。つまり昨日と今日のドルと交換する価値が変わるのだ。

その時、1ドルが100円で交換できるとすれば、リンゴ1個=100円で買えることになる。では1ドル=80円で買うことができるとすれば、1ドル100円の取引レートに比べ20円安く買うことができるわけだ。つまり日本円はアメリカドルに比べて価値が高いといえる。この状況を円高であるという。

逆の場合を考えてみよう。リンゴ1個が1ドルの場合、その時のドル交換レートが1ドル=120円だとしよう。1ドルが120円なのだから、1ドル100円に比べればリンゴ1個買うのに20円もドルとの交換に多く支払わなければならない。ざっくばらんに言えば、今までリンゴを100円で買えたのに、20円も値上がりすれば1個のリンゴを買うのに20円損をするということだ。アメリカではリンゴが1個1ドルなので、1ドル20セントにならずそのまま1ドルである。しかし日本では100円のリンゴに120円の価値が付いてしまう。この時の相場の流れは、円はドルに比べて安い円安の状態だといえる。また1ドル=80円に比べれば40円も違う。

同様に、あなたが資材を仕入れる際に支払うドルも、その時の相場によって見積額をもらった時よりも円安だった場合、予想していた額よりも多く払ってしまうことだってある。これが為替変動リスクなのだ。


海外資材調達の為替変動リスクを回避する2つの方法

1つは、為替予約というものがある。もしあなたが海外から資材を調達する必要があった時、決済を1カ月先で行うとするとしよう。そのような場合、今日の為替レートで1カ月先の支払い決済を行うことができるという方法だ。これは銀行でできる予約であり、市場が円安傾向だと判断した場合、この方法で今よりも1カ月先が円安になると予想される場合に取れるリスク回避方法である。※これは為替先物と呼ばれる方法だ。

2つ目が、ドル建ての口座を持つ方法である。通常現金残高は、日本国内でいえば日本円で保有するのが普通だ。しかしドルで現金を保有するという口座を持つことで、円高円安の市場の動向に全く影響されないため、ドル決済の商品をドルで購入することができる。

海外資材を仕入れることが多いのが米軍プロジェクトだ。将来的に海外資材を手に入れることでビジネスを進めることがありそうな場合、米軍ビジネスの他にも為替のリスクがあることも念頭に置き、回避策を練っておくことも検討してほしい。

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