from:マエモリ
あなたが抱えているプロジェクトの契約担当官との関係性は良好だろうか?
お互いの信頼関係が良ければプロジェクトは、スムーズに進む。
提出物が要求通りに提出されているのか?
期限内にやらなければならないことが守られているか?
信頼関係の基礎である「約束」を守っているかで決まってしまう
CORは身近な存在
契約担当官代理(COR:Contracting Officer Representative)は契約担当官よりも会う機会が多く、毎日あなたのプロジェクト進行を監督し、助言をする立場の米軍側の代表者だ。
技術的な全般に関して大きな権限を持つ一方、契約担当官に影響を及ぼす大きな存在だ。
もしCORの信頼を裏切るようなことがあれば、プロジェクトの進行にも影響を与える。
プロジェクトでの信頼関係、とくにCORは品質管理監督に責任をもっているので、プロジェクトで何かトラブルが発生した場合は、可能な限り報告、連絡、相談を行うようにしよう。
報告、連絡が迅速であればあるほど、相談する頻度が高ければ高いほどCORはあなたの会社に信頼を置いてくれる。
報告、相談、連絡が正直であることが大切だ。自分にとって都合の悪いことを隠さず素直に事態を相手に伝えることが大事だ。
以前埋設管の取り換え工事で本当は話さなければならないことを報告せず、勝手に作業を行った業者が、作業のやりなおしをCORに命令されて工期が伸びたプロジェクトがあった。
正直にに報告すれば無駄な工事をしないで済んだのだが、作業が増えるという理由で元請けはその埋設管を無視して工事を続行した。
プロジェクトが竣工し、最後に契約事務所からはあなたの会社に対する成績表がつけられる。CPARSとよばれる元請け工事業者に対する評価表だ。
そこにはしっかりと起きた事態に対する米軍側のコメントには
「元請け業者は本来報告する義務のある事態の報告義務を怠り、信頼を損なあう行為があった」
このCPARSは入札条件によっては提出義務があり、CPARSの記載内容によって応札者を評価するプロセスがあり、落札に影響を及ぼす大きな要素となる。
もしそのような違反や信頼を損なう行為があれば、あなたの会社であれば次回狙える案件も落札が難しくなるのかもしれない。
だからこそ身近なCORの存在を大切にしないといけない。常に報告、相談、連絡、そして約束を守ること。
これがCOR、とりわけ米軍ビジネスの人間関係の信頼である。
あなたは報告、連絡、相談を逐次行っているだろうか?
約束は約束通りに守っているだろうか?