from:07:20 オフィスより
嘉手納基地は空軍基地、
普天間は海兵隊の航空基地
フォスターは海兵隊基地
上で述べた3つの基地は米軍基地でも全く性格の異なる基地だ。
米軍基地内での勝手もまるっきり異なる。
例えば交通ルールだ。嘉手納基地は左折する時対面の信号が赤でも、安全を確認できれば左折が可能だが、普天間やフォスター(最近はリージョンゲートからのメイン道路では左折が可能だ)は左折はNGだ。
普天間基地は、メイン道路で、飛行機が離着陸する場合、信号の前で
待たなければならず、その信号を無視すると危険行為として罰せられる。
パスの取得にも審査手順がそれぞれの基地内では異なる。
米軍ビジネスも管轄が変わればそれぞれの作業手順や提出書類、施設や機械設備の呼称も変わってくる。各独自の”基地内文化”を持っているのだ。
”すべてが同じ”の認識をすてる
米軍ビジネスもところ変わればすべてが変わるという認識を持つべきだ。
米軍側とのやり取りを経験したある会社は嘉手納基地内でのプロジェクトを中心に多くのプロジェクトを受注したベテランの中堅会社。
「マリーン(海兵隊)は嘉手納では問題がなかった作業ができない」
「どうして同じ米軍なのに手続きが複雑なんだ。嘉手納はもっと楽だったのに」
といろいろと愚痴をこぼしていたのを覚えている。
もしあなたが行くとかの基地内でのプロジェクトを受注するのであれば、米軍でもすべてが同じだという認識は捨てるべきだ。
例えば、同じ意味でも呼称が異なるのが海軍と陸軍、空軍では異なることが多いことがある。
プロジェクト落札後に行われる一番最初のミーティングの呼称は
陸軍、空軍ではkickoff meeting(coordination meeting),海軍 海兵隊ではMutual Understanding Meetingと呼ぶ。
本質は同じ目的を持つプロジェクトの各メンバーの紹介とプロジェクトを進める上でのこれからの流れを確認する集まりのことだ。
呼称が変わると慣れていなければ混乱してしまうかもしれない。
特に空軍は陸軍をベースとしたビジネスの手順があるのに対し、海兵隊は海軍を基にしたビジネスの流れをくむが厳密には同じではない。
もしあなたが新たに慣れ親しんだ基地以外でのビジネスに取り組むのであれば、
新しい心構えを持ってゼロから学ぶ姿勢でその基地の文化を学んでほしい。