from:うろこ雲が見えるオフィスより
プロジェクトがいざ始まると、想定外のことがよく起こる。
そして想定外のことが起これば、まず最初に知っておかなければならないこと
は、「その作業が必要か?」ということ。
以前のプロジェクトでハンドドライヤーと呼ばれるトイレの手を乾燥させる熱風送風機の取り換え工事を受注した時の事。
配線をコンジット菅(配線を中に入れるチューブ)を入れるように仕様書で支持があったのだが、そのコンジットを配線が曲がらないように作業者が「気を使って」長くコンジット菅を配置した。
そうすると施設担当者が「コンジットが長すぎで見た目にも良くない、できるだけ短く配置してほしい」との要望があった。
キャンプ・キンザー、フォスター、ハンセンとところどころの施設に設置していたハンドドライヤーのすべてを配置しなおすことになった。
コンジットのサイズを短く配置し、穴をあけたタイルの壁の補修、原状回復することになったのだ。
おかげで「3日間の作業を余計に行うこと」になり、作業コストが増えてしまった。
この事例はあなたにとても大事な教訓を与えてくれる。
もし事前確認していれば、この作業は本当に「必要だったのか?」ということ。
もし、事前確認することができないまま勝手に作業を進めてしまったらどうなるか?
わからないことがあれば聞け
わからないことがあれば、米軍担当者に聞くこと。何か問題があれば
米軍担当者の判断を仰ぐことだ。
事例のハンドドライヤーも良かれと思ってやったことが、追加の作業をすることになってしまった。
コスト的にはそんなに大きな追加コストを払うことにはならなかったが時間とお金を多く使ってしまった結果になったが、プロジェクトが大きいと追加コストと時間もそれなりに大きな代償を払うかもしれないだろう。
僕は何か些細なことがあっても米軍担当者に判断するよう相談することをお勧めする。
取り返しがつかないことがないよう常に相談する。
米軍プロジェクトでは「些細なこと」が無駄なコストを作ってしまうから