from:Maemori
「夜考えたダジャレって朝一番に読むとしらけるよね」
朝一番に届いた友人からのLINEのメッセージにはこう書かれていた。
自分では結構うまくできたダジャレだなと思って書いたつもりだったが失敗だったようだ。
ここでどんなダジャレを言ったのか恥ずかしくてかけないが、しょうもないダジャレであることは確かだ。(笑)
このダジャレの受けがよくなかったという話は、実は米軍ビジネスにおいて
とても役に立つ教訓にもなる。
つまり、【相手に納得してもらうメッセージを発信しているのか?】ということ。
米軍ビジネスでは作業を進めていくうちに問題が発生する。
その問題を解決しなければプロジェクトは前に進まない、工期も遅れてしまう。
今から3年前、自動ドアのメンテナンス契約を受け持ったとき、秋の季節外れの台風で受け持っていた施設の自動ドアのフレームが変形し、開閉がしっかりとできなくなってしまった。
自動ドアのフレームは大きく変形し、このままドアを開閉すれば、ギアボックスにも負担がかかりいずれ故障し、通行する人々がけがをするリスクが高いことを米軍のQA(品質管理担当官)に伝えた。
そして修理でドアを補修しても元通りにするにはかなり難しい、可能であれば取り換え工事をしたほうが今後の事故のリスクを減らすことができると提案をした。
そこでまずは損傷個所の詳細な状況報告書と修理にかかるコスト、取り換えにかかる見積もりを提出するように求められた。
その施設は人のでいるの多いスーパーでいずれそのドアが人を傷つけてしまうのはいずれ起こるのは明らかな場所だ。
事故が起きるリスク、その修理と取り換えのメリットとデメリットを報告書に記載し、米軍側の反応を見た。
答えは【予算が少ないので取り換え工事は難しい、修理で対応してほしい】との連絡を受けた。
何度か修理して原状回復し通常運転できるかの保証はできない、事故が起こるリスクが高い旨を伝え何とか取り換えを再度考えてほしいと頼むも、
米軍側は予算の都合上無理だという。
何度かこのやり取りをミーティングを通して試みたが結局は予算の都合で修理という形で話は落ち着いた。
QAはドアの修理について事故が起きる可能性を理解はしていたし、予算の確保が難しいことも理解していた。
お互いにそのリスクを認識し、どこを修理する必要があるのか?どうすればそのドアを使い続けることができるのかいろいろとと模索しながら自動ドアの現状復旧に努めた。
結局のところドアは完全ではなくとも、開閉の機能として十分に果たし、事故も起きなかった。
それからしばらくしてメンテナンス契約が終了し、そしてあらたに入札でメンテナンス契約が出たとき入札の仕様書にはちゃんと【その場所の自動ドア】の取り換え工事が含まれていた。
しっかりと米軍側は私が提案した修理と事故がおこるリスクを認識し、仕様書にしっかりと反映したのだ。
取り換え工事には至らなかった案件ではあるが、その後の米軍の対応は我々が行った提案を受け入れたことだと思う。
予算の都合上落札には至らなかったが、しばらくしてその場所を通ったときその案件でしっかりとドアは新調されたのを見た。
つつまり我々が発したメッセージが相手に納得してもらい通じたあかしだった。
あなたの発するメッセージがちゃんと相手に届いているのかどうかもう一度見直してほしいと思う。
お互いの意思が通じているのかどうか、それによってあなたのプロジェクトも前に進むか止まるかが決まる。
追伸:今回のダジャレは失敗だったが、次回はもっと面白いウケをねらってダジャレをかましていこうと思う(笑)リベンジマッチだ!