from:Maemori
米軍プロジェクトを無事に落札し、作業執行命令(Notice to proceed)を
受領した時点でプロジェクトは始動する。
NTPを受領すれば、滝のごとく提出が求められる書類がある。
それがサブミッタルだ。
契約書や材料のカタログデータ、機材、サンプル、膨大な量の書類を提出しなければならない。大量の束になった書類を効率よくさばいていかなければ。書類との終わりなき戦いに巻き込まれる…。
そこであなたがサブミッタルをする前に1番最初に始めなければならない大切な仕事が優先順位をつけることだ。
ドレを一番最初に提出すべき書類なのか?
計画書だ。
サブミッタルでまず提出が義務付けされている3大計画書がある。
品質管理計画書(Quality Control Plan)
事故防止計画書(Accident Prevention Plan)
環境保護計画書(Environmental Protection Plan)の3つだ。
この3つが最低でも承認されない限り作業を進めてはいけないし、始めることもできない。
この3つの計画書はプロジェクトの運命を握る重要な書類だ。
その中でも建築プロジェクトで最も重視されるのが、環境保護計画書だ。
この環境保護計画が実際の建設現場における閑居保護の瀬策を図るためのものであり、米軍基地内でも日本の規制、法律によって制約を受けるものだ。
ずっと基地から流出される廃棄物や処理方法について何かと批判されるのが米軍基地であり、それらの廃棄物の処理や、流出防止に神経をとがらせているのが基地内の環境部だ。
だから業者の環境保護計画書にとても慎重な審査をしてくるし、これらの環境保護政策の計画書も簡単に審査を通ることはない。
そして高尾環境保護計画書が承認されなければ、建設許可を得ることができないのだ。
だから環境保護計画書が一番最初に提出されるべき書類なのだ。
あなたのサブミッタル、どれを優先につけるかもう一度考えてみてはどうだろうか?