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「やったことがない、聞いたことがない。」
は米軍ビジネスに関わっていればよく聞く言葉だ。
先日のクライアントの話にも全く同じことが起きた。
内容はこうだ。
IDIQ契約において、提出されるべき書類を提出し終え、提出書類も承認され
いざプロジェクト現場の檀理に取り掛かろうとしたとこだ。
品質管理担当の米軍建築部よりある一つの書類を提出するようとの連絡を受けた。
安全に関する書類なのだが、今までのIDIQの単発プロジェクトではこれまで提出するよう言われた書類ではなかった。
調べると仕様書では、その通常の安全書類とは別に書類を提出することが求められていた。
以前私はもしかしたらこの書類を作成し提出する必要があるかもしれないので提出を求められた際にはすぐに出せるようにとのアドバイスを与えていた。
今まで提出なんて求められていないのに…
一応その安全書類はあらかじめ私が以前用意していたテンプレートがあったので詳細を書き換えた内容で書き直し無事提出ができた。
社内ではこの書類の提出を求められちょっとしたパニックに陥っていたのだ。
「今までこの書類は求められたことがないのに…」
事前に何が必要かを知り、いざというときに備えていればこんな風に突然先方からの要求に対応できたことだが、備えを怠ったことが原因だ。
なにが起きても対処できる柔軟性を持つ
これがリスク管理だ。
地震や津波があなたを襲ったとき、電気が通じなくなったときあなたがどんな備えをしているだろうか?非常食を持つ、発電機を持っておく?
何かが起こった場合の対処の仕方を備えることが一番のリスク回避法だ。
何が起きても柔軟に対応できるのは常に不測の事態が起きたときの備えがあるからなのだ。
リスク管理とは大げさかもしれないがつねに「もし何かが起こった場合は…○○する」の気持ちで取り組んでいけばきっと時間とお金を無駄にすることはないだろう。たとえそれが起こりえないことだとしても対策を立てるのは決して無駄ではないのだから。