from: Maemori
あるプロジェクトでの話、米軍側のエンジニアからプロジェクト着工前会議の時に言われた言葉だ。
僕らは電源設備の取り換え工事の手順について説明していた。
どのように電源を遮断し、機器(この時はトランス=変圧器)を設置するのかそして電源復旧させるのかの話だ。
米軍側のエンジニアは特に電源の遮断と切り替えをどのように行うのかを特に気にしていた様子だった。
僕らの説明は筋が通っていて、担当者は技術的な疑問にもすべて答えお互い納得のいく話ができたと思う。資料も使って順序良く電源遮断から設置、復旧作業に至るまでを説明していたのだ。
でも一つを除いては
口で語るは妄想、紙に書いてこそ計画
米軍関係者に限らず、日本でも同じことだ。
もしあなたが頭の中に描いている話を口で述べるのは簡単だ。それはあくまでも
妄想に過ぎない。計画とはあなたの頭の中で描く流れを言葉や図、写真を用いて
紙に書かれたものでなければ相手を納得させることはできない。
いつ、だれが、どのような手段で、何を達成するのか?
今回は技術的な作業手順をテーマに例を挙げてお話しているが、実際に交渉を行う必要がある場合は参考資料に加え説得材料となる計画書が必要だ。
あなたの主張を相手に理解してもらい納得してもらうために計画書は存在する。
詳細が細かく記述されていればいるほど実現可能な作業であり、品質もいいものができると相手に理解される。
繰り返しになるが計画はあなたが思い浮かべる内容を文字に書き起こすことから始まる。
あなたが技術的な問題に直面し、米軍担当者と折衝を行う必要が出てきたとき、計画書を作っているだろうか?