from:MAEMORI
北谷町のカフェより
以前アポイント先での話。
先方の米軍工事担当の方が言った一言だった。
「何かいい情報ないですかね?」
僕はその真意が理解できなかったので、問い返した。
「いい情報とはどんな情報ですか?」
「米軍工事を落札させる裏技とか…そうですね入札公告に出ないおいしい話とかないですか?」という。
要は、担当者は僕から何かうれしい話を聞き出して上手く米軍工事に取り入るようにと利用する
考えでこう問いかけたのかもしれない。
僕はこの質問にムッときながらも相手の気持ちを理解しながら柔らかくこう答えた。
「もしそのような話があれば、どの会社も入札で苦労することはありませんよ」
その会社は4年前にすでに米軍ビジネスに参入しながらも、ここ4年間米軍入札に参加しないばかりか
情報収集を自ら行う様な活動をしていないという話である。
もちろん協力企業としても米軍工事に参入していない。
でこういう質問である。
自ら行動しない企業に参加資格などない
先ほどの企業を例に挙げると、
自ら行動せず、他力本願で動く企業には米軍ビジネスに取り組んでも大した成果を上げられず、
成功する見込みは極めて少ない。
むしろ成功すれば、自らの成果として強調し、失敗すれば誰かのせいにする。
もし本当に彼らの役に立つ情報が欲しければ自ら進んで必要な情報を取りに行動するはずである。
そもそもその企業が米軍工事に再び参入したいと願う理由は何だろうか?
先の企業の例では、すでに公共工事も少なくなってきたし、民間のマンション建設や戸建て住宅需要も落ち着いてきた感があり、今後の動きとして再度米軍工事に参入して利益を確保したいのだという。
で、今回僕との面会で米軍工事参入の可能性を探りたいというのである。
僕はいつも企業面談する際に必ず提供する資料として
米軍発注工事プロジェクトで今年の予算発注予定のスケジュールとプロジェクト概要の内容をまとめた
資料を持参し、それについて大きく説明するようにしている。
そして僕自身自ら情報を提供し、それらの工事参入の可能性についてお話をしている。
でもそれら貴重な情報を詳しく見ることなく、それらのさらに詳細な情報取得を僕自身に調べてこいなどという
ことを言う場合だってある。
それは僕の仕事としてやる分、それなりの金額をいただければやるが料金が発生しなければ無駄なので僕はやらない。
情報は無料ではないし、無料の情報には価値がないのだ。
本当に欲しい情報、必要な情報を得たいのであれば、それなりに自ら動き、時間とお金をかけて
情報収集に動くべきである。
米軍発注案件にかかる情報を得たいのであれば自ら率先して取得に努める企業が勝つ理由は
「積極的に行動する」からである。
P.S:もちろん僕は僕と面談する時間を取ってくれたことに感謝し、この会社に別れを告げた。
もし今度この会社とお会いする時が来た時もきっと今回と同じ状況なのだろう。もしあなたの会社が
必要な情報を獲得する方法がわからず自ら行動することができない場合、ここに問い合わせるとその方法がわかるかもしれない。