from:MAEMORI
新都心のカフェより
「前盛さん、○○という会社知っていますか?」
「○○は●●●基地の米軍工事で大赤字を出して撤退したという話を聞いたのですが…聞いたことありますか?」
ある時お会いした方から僕はそんな話を出されて驚いた。
そしてその方の顔には不安を感じる表情が見えた。
○○とあえて伏字で書いているがそこそこ名の知れた会社であるが、
その会社は撤退などしていなく、むしろ積極的に米軍プロジェクトを取りに行く会社であり、
業界内でも数々の建築プロジェクトを成功させている企業で、今も複数の案件を手掛ける企業だ。
で、その企業が米軍プロジェクトでこけてしまって、撤退を決めたという話を聞いて僕は驚きと
少し困惑してしまった。
「その話は誰から聞いたのですか?」
僕はそう問いただすと、彼は
A:「●●という会社の関係者から聞いたのですが…」
僕:「その人のいうことは信じちゃいけません。その話、裏をちゃんととったのですか?」
A:「…いいえ」
僕:「その○○社は今も米軍プロジェクトを進めていますし、実際に大きな案件を取っている企業ですよ。
撤退なんてそんな話聞いたことありません。」
信じていい情報と信じちゃいけない情報
情報にはその2種類しかない。
信じていい情報とは、情報発信元から公式に発表された情報、米軍ビジネスの場合は、公告サイトや当事者など
情報ソースとして一番近いところからの情報は信じてもいい情報だ。
一方で信じちゃいけない情報は、周りに回って流される「バイアスのかかった情報」。
伝言ゲームのように一番最初の人が伝えた話が最後の話に伝わった内容がまるっきり違うという話を考えてみてほしい。
情報ソースとバイアスのかかる情報は話が伝播するまでの間に、憶測や願望、感情が織り交じりもともとの内容が大きく書き加えられていく。だからこそ信じちゃいけない。
でもこの業界「ゴシップ」が大好きな人々が大勢いて、悪い岩佐はあっという間に広がるばかりか、いろいろな人々のバイアスが大きくかかる「フェイク」な情報が多い。
情報量が圧倒的に少なく、しかも業界が狭い分こういったゴシップが流れてくる。
加えてゴシップなどの「悪い情報」をもとに経営判断を下す企業が意外にも多いのにも驚く。
僕はそういった類のゴシップに触れる機会が多い立場なので、そんな話は話半分で聞くようにしている。
でそれが事実なのかどうかは、当事者に聞かないまではうわさ話としてとらえる。
都市伝説レベルの話が流れるこの業界のうわさ話は信じちゃいけない。
またあなたは僕の言う話も本当かどうかもわからないと思う。
そんな時はしっかり裏を取って事実確認を調べること。
これが本当に大切な情報の取り方だ。うわさ話レベルで敬遠判断を下し、せっかくのチャンスを台無しにする
ことは絶対にやめよう。
P.S:僕は企業にアドバイスをする立場上、情報のソースとその裏取りをすることがある。それは当事者か、信頼に足るソースとして連邦政府の公式情報をベースにしか情報を取得しない。そんな確かな情報としてここでは確かな情報を取るためのノウハウが収められている。今後のビジネス展開を目指す業界が米軍ビジネスであればその情報は必見だ。