from:MAEMORI
ここでいうスペックとは調圧案件の基本の書類仕様書のことだ。
正式にはSpecificationとよむ。
米軍調達案件では作業を伴う案件であれば必ずスペックがベース書類となる。
このスペックにはプロジェクトで求められる作業内容から、材料などの特徴、規格など細かい記載があり、応札前、応札、落札後、プロジェクト始動から終了まですべてがこのスペックに詰め込まれており、最後まで目が離せない書類だ。
僕はいつもスペックはパソコンの画面上で読むよりも紙に印刷したスペックを片時も離さずプロジェクトを進めてきた。
1年の建築プロジェクトでこのスペックは何度も書き込みやページを何度も読み返して、1年後にはぼろぼろの状態になるのが常だ。
とにかく基本情報はスペックにあり、スペックなくしてプロジェクトは完了できない。
交渉材料も、資材調達もすべてスペック。あなたのプロジェクトはスペックがすべてを支配するのだ。
でも案件の規模が大きいほどスペックの量は膨大な量となり、1000ページを超えるスペックなんてものもある。そしてすべてが英語。慣れていないとめまいがするかもしれない…
でもスペックは実は面白いことにコツさえつかめば、簡単にさらっと読めてしまう。
応札前と落札後のスペックの読み方
英語がある程度理解できて建設関係の専門用語がわかるのを前提でお話するが、慣れていないと英語使用者でも苦労してしまうのが米軍ビジネス独特の習慣でこれが参入企業の頭を混乱させてしまう。
で案件、ここでは建設案件を例に挙げるとスペックを最初から最後まで読むのは実に骨が折れる。何百ページもあるのが仕様書の常だが、ポイントさえわかれば読むのは簡単だ。
特に案件が正式に案件のステータスが応札者募集の状態になり、正式に案件として調達情報にデータがアップされ、札を入れるまでは非常に時間が短い。
業者手配や打ち合わせ、仕様書の概要の理解、積算、必要書類の準備など札を入れるまでの段取りが非常に多い。少しでも時間を節約して基本情報を的確に手に入れないければならい。
で応札前にはさっと読み込むには以下のポンとを押さえておくと的確に仕様書情報をピックアップできる。
1.作業項目をまず抜き出す
プロジェクトで求められる作業には何種類の作業があるのかをざっと引き出すのである程度選定する業者を迅速に選べる。まずは作業項目がどれくらいあるのかを調べる。
2.作業項目ごとに求められる作業プロセスや作業の進め方を掘り下げる
日本の作業仕様で進めてよいのか?もしアメリカの作業プロセスが求められるのなら日本の作業プロセスで代替できるかどうかを確認する。
3.試験や検査項目を調べる
2、と同様試験項目で日本の規格で(例JIS等)代替可能かどうかを確認。
4.プロジェクトで求められる材料を作業項目ごとに確認する。
ここは要注意だ。特に消防機器や電気類関係は、日本製品は代替できないことが多い。アメリカの消防規格NFPAやUL規格適合品だと承認されないので注意が必要だ。それ以外でも指定材料があればそれを確認することだ。コンクリートや鉄筋などある程度日本製品の代替ができるが、消防と、電気関連、空調、、セキュリティ、機械設備などはアメリカ製品でなければならないことが多いのであらかじめここは要チェックだ。
5.海外のエンジニアを養成する必要があるかを確認する。
建築系の企業はここを無視して応札し、落札後に何とかなるだろうと思い、いざプロジェクトが始めればじたばたしてしまうことがある…(本当にそれがよく起こる!)日本のエンジニアで代替できないことがあるのがアメリカのエンジニアが必要になる場合はあらかじめどんな試験や、設置作業で必要になるかを知っておくこと。
この5つのポイントをしっかりと抑えてさらっと仕様書を読み、ピックアップしていく。そして資材の数量や作業量に応じての作業時間や、必要な協力企業の段取りを進めていく。
もちろん、Design Bid Built(設計施工プロジェクト)の場合は、情報が少ないのでそこは設計担当企業との打ち合わせが必要となるが、DesignBuilt(施工作業のみ)はこの5つのポイントを押さえて読み進めていく。
僕は1000ページの案件であれば、2日である程度のスペック情報を読み解き、必要な情報抜き出しを行う。もちろんその後何度も仕様書を繰り返し読みなおし情報の精査を進めていく。
まず最初はざっと読み進め、基礎となる情報の収集を行うこと。これが時間を節約する方法で、細かな情報はある程度案件の全体像が見えてからスペックを精査する。
これが一番簡単でしかも時間節約の方法だ。最初からじっくり読む進めては時間が少ないし、集中力が続かない、そのうえ頭が混乱してしまう。
落札後はさらに詳細情報を詰めてプロジェクトを進めていく流れだ。
建築案件居城サービス契約にしろスペックをは重要な情報源だ。しかもあなたをプロジェクト終了まで支配する書類でもある。
でもスペックの読み進め方はあなたの自由だ。
P.S:僕はスペックの読み進め方を個別にお伝えしている。入札前、落札後のスペックの読み方を効率よく読む方法だ。そのコツさえつかめればあなたはどんな状況でもスペックを武器にプロジェクトを成功裏に進められる。
もしそれについて聞いてみたいのであればここの無料面談でお伝えできる…