私が住むここ沖縄には、米軍の極東最大の飛行場施設と言われる嘉手納基地が存在する。嘉手納基地は、米空軍専用基地というだけでなく、国連軍基地であるという存在はあまり知られていない。
現在、国連軍としての基地運用で、日本を含む12カ国の部隊が嘉手納基地を共同利用できる。その12カ国の内訳は以下のとおりだ。
- 日本
- 米国
- 英国
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フランス
- イタリア
- 南アフリカ
- タイ
- フィリピン
- トルコ
そもそも国連軍の歴史は、1950年に勃発した朝鮮戦争に始まる。以来、在日米軍基地は国連軍の朝鮮半島の前哨基地として運営されている歴史があるのだ。そのため、時折、嘉手納基地内では、普段見慣れない軍服を着た兵士が歩いているのを目にすることがある。また、私が飛行場建設のプロジェクトに関わっていた時は、オーストラリアやカナダ、イギリスの輸送機などが飛来しているのを見たことがある。
米軍基地の性格を知ると…
嘉手納基地が米軍だけでなく国連軍も活用している事実を、ご存じだっただろうか?私は米軍ビジネスに関わるまでその事実を知らずにいた。
意外な事実が分かった瞬間って、物事の見方が全く違って見えるようになるものだ。同様に米軍ビジネスも、あなたがイメージしていることよりも、実際に関わることで見え方がまるっきり違って見える。作業の進め方や手続きが違えど、やることは基地の中も外も全く同じだったり、普段使う材料が基地の中でも同じものだったりと、共通しているところが多く見つけられるのだ。
物事の見方が変われば、行動も変わる。ぜひ少しずつ色々な情報を収集し、新たな気づきを発見してほしい。